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捻挫・打撲・肉離れ(挫傷)の正しい対処法とリハビリ—大樹グループが実践する急性外傷治療の全て

はじめに:急な痛みに慌てないために知っておきたいこと

「あっ、やってしまった…」

スポーツ中に足首をひねった瞬間、重い荷物を持ち上げたときに太ももに走った激痛、転倒して肩を強打したとき。こうした急なケガは、誰にでも起こりうるものです。

捻挫・打撲・挫傷(肉離れ)といった急性外傷は、発生直後の対応がその後の回復を大きく左右します。「少し痛いだけだから大丈夫」と放置してしまうと、痛みが長引いたり、同じ場所を何度もケガしやすくなったりすることがあります。

私たち大樹グループは、愛知県内で13店舗の鍼灸接骨院を展開しております。国家資格を持つ柔道整復師や鍼灸師が在籍し、捻挫・打撲・挫傷(肉離れ)をはじめとするスポーツ外傷、ぎっくり腰や寝違えなどの急性症状に日々対応しています。

この記事では、急性外傷が起きたときの正しい初期対応から、痛みを根本から改善するための治療、そして再発を防ぐためのリハビリまで、私たちが実践しているトータルサポートの内容を詳しくお伝えします。急なケガでお困りの方、スポーツを安心して続けたい方は、ぜひ最後までお読みください。


第1章:捻挫・打撲・挫傷(肉離れ)とは?それぞれの違いを理解しよう

まずは、捻挫・打撲・挫傷という3つのケガについて、それぞれの特徴を正しく理解しましょう。「なんとなく痛い」で済ませず、自分のケガがどのタイプかを知ることが、適切な治療への第一歩です。

捻挫とは—関節に無理な力がかかったときに起こる

捻挫とは、関節を支えている靭帯(じんたい)が、本来の可動範囲を超えて引き伸ばされたり、部分的に切れたりした状態を指します。靭帯とは、骨と骨をつなぎ、関節を安定させる役割を持つ組織です。

最も多いのは足首の捻挫です。バスケットボールやバレーボールでジャンプの着地に失敗したとき、サッカーで急な方向転換をしたとき、あるいは日常生活で階段を踏み外したときなどに発生します。当院にも「バスケの試合中に着地で足首をひねった」という学生さんが多く来院されます。

捻挫の重症度は3段階に分けられます。軽度の場合は靭帯が少し伸びた程度ですが、重度になると靭帯が完全に切れてしまい、関節が不安定になることもあります。「たかが捻挫」と思われがちですが、適切な処置をしないと、いわゆる「クセになる」状態を招きかねません。

打撲とは—外部からの衝撃で組織が損傷した状態

打撲は、身体の一部を何かにぶつけたり、強い衝撃を受けたりすることで、皮膚の下の組織(筋肉、血管、皮下脂肪など)が損傷した状態です。いわゆる「打ち身」のことです。

野球でボールが身体に当たったとき、サッカーで相手選手と接触したとき、転倒して肩や腰を強打したときなどに起こります。打撲した部分は内出血によって青紫色に変色し、腫れや熱感を伴います。

打撲は比較的軽いケガと思われがちですが、筋肉深部に血腫(血のかたまり)ができると、回復に時間がかかることがあります。また、骨折を伴っている可能性もあるため、強い痛みや腫れがある場合は専門家による評価が必要です。

挫傷(肉離れ)とは—筋肉の繊維が切れた状態

挫傷、一般的に「肉離れ」と呼ばれるこのケガは、筋肉の繊維が部分的または完全に断裂した状態を指します。急なダッシュやジャンプ、無理なストレッチなど、筋肉に急激な負荷がかかったときに発生します。

特に太ももの裏側(ハムストリングス)やふくらはぎに多く見られます。「走り出した瞬間にブチッという感覚があった」「ふくらはぎに激痛が走って動けなくなった」という訴えで来院される患者様は少なくありません。

肉離れは、捻挫や打撲に比べて回復に時間がかかる傾向があります。筋肉が完全に修復されないまま運動を再開すると、同じ場所を再び痛めるリスクが高まります。焦らず、段階的にリハビリを進めることが重要です。


第2章:ケガをしたらまず何をすべきか—正しい初期対応の重要性

急性外傷が発生したとき、最初の数時間から数日間の対応が、その後の回復速度と治療結果を大きく左右します。ここでは、ケガをした直後に行うべき正しい初期対応について解説します。

応急処置の基本—RICE処置を覚えておこう

急性外傷の応急処置として広く知られているのが「RICE処置」です。これは、Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の頭文字を取ったものです。

Restは、患部を動かさず安静にすることです。痛みがあるのに無理に動かすと、損傷が悪化する可能性があります。Iceは、氷や保冷剤で患部を冷やすことで、炎症を抑え、腫れや痛みを軽減します。ただし、凍傷を防ぐため、タオルなどで包んでから当てるようにしてください。

Compressionは、弾性包帯などで適度に圧迫し、腫れの広がりを防ぐことです。強く巻きすぎると血流が悪くなるので注意が必要です。Elevationは、患部を心臓より高い位置に上げることで、血液やリンパ液の流れを促し、腫れを軽減します。

なぜ初期対応が重要なのか—炎症のメカニズムを理解する

ケガをすると、身体は損傷した組織を修復しようとして「炎症反応」を起こします。炎症は修復のために必要なプロセスですが、過度な炎症は痛みや腫れを悪化させ、回復を遅らせることがあります。

適切な初期対応を行うことで、炎症を必要最小限に抑え、身体が本来持っている自然治癒力が効率よく働く環境を整えることができます。逆に、「少し様子を見よう」と放置してしまうと、炎症が長引き、治療期間が延びてしまうこともあります。

早めに専門家に相談することの大切さ

応急処置はあくまで応急的なものであり、ケガの状態を正確に把握し、適切な治療を行うためには専門家による評価が必要です。特に、以下のような場合は早めに接骨院や医療機関を受診することをお勧めします。

痛みが強く、患部を動かせない。腫れがひどく、どんどん悪化している。関節がグラグラと不安定な感じがする。内出血の範囲が広い。痛みが数日経っても改善しない。

私たち大樹グループの接骨院では、柔道整復師が患部の状態を丁寧に評価し、ケガの程度に応じた適切な処置を行います。骨折や脱臼が疑われる場合は、医療機関への紹介も迅速に行いますので、安心してご来院ください。


第3章:大樹グループが実践する複合治療アプローチ

急性期の炎症が落ち着いてきたら、次は組織の修復を促進し、痛みの根本原因を解決する治療フェーズに移行します。大樹グループでは、手技療法、鍼灸、理学療法を組み合わせた複合的なアプローチで、患者様の早期回復をサポートしています。

柔道整復術による専門的な治療

柔道整復師は、骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷といった急性外傷に対して、手術をしない方法(非観血的療法)で治療を行う国家資格者です。私たちは、患部の状態を正確に評価し、必要に応じて適切な固定や手技療法を施します。

例えば、足首の捻挫であれば、損傷した靭帯を保護するための固定を行いながら、周囲の筋肉の緊張を和らげる手技を施します。これにより、患部の安静を保ちつつ、血流を改善して自然治癒力を高めることができます。

当院では「短い時間で大きな変化の出る施術」を心がけています。急性期で患部に負担をかけたくない患者様にとって、効率的な施術は大きな安心材料となります。

鍼灸治療による深部へのアプローチ

鍼灸治療は、身体の自然治癒力を高め、血流や自律神経を調整する効果が期待できます。急性期でも、損傷部位の周囲や関連する経穴(ツボ)への鍼灸治療は有効な場合があります。

特に肉離れの場合、深部の筋肉が損傷していることが多く、手技だけでは届きにくい部分があります。鍼治療は、そうした深部の組織にアプローチし、筋肉の緊張を緩め、組織の再生を促進します。

また、ケガによる痛みや不調は、自律神経のバランスを乱すことがあります。鍼灸治療は自律神経の調整にも用いられており、質の高い睡眠と回復を促す効果も期待できます。

根本原因へのアプローチ—骨盤矯正と姿勢改善

急性外傷の治療において見落とされがちなのが、ケガを引き起こした根本原因への対処です。例えば、繰り返し足首を捻挫する方の中には、骨盤のゆがみや姿勢の悪さが原因で、特定の部位に負担がかかりやすくなっているケースがあります。

私たちは、損傷した部位の治療だけでなく、骨盤のゆがみや猫背などの不良姿勢を特定し、「健美骨盤矯正」などのメニューで根本から改善することを目指しています。身体全体のバランスを整えることで、ケガが起きにくい状態を作ることができます。

また、最新の理学療法機器も活用しています。電気治療や温熱療法などを組み合わせることで、組織の修復を促進し、より効果的な治療を実現しています。


第4章:再発を防ぐためのリハビリとトレーニングサポート

ケガの痛みが取れたからといって、すぐに元通りの活動に戻るのは危険です。損傷した組織が完全に回復し、筋力やバランス能力が元のレベルに戻るまでには、適切なリハビリが必要です。大樹グループでは、「痛みが再発しにくい身体づくり」を目標に、専門的なリハビリとトレーニングサポートを提供しています。

トレーナー経験を活かした実践的な指導

大樹グループのスタッフは、軟式野球チームのトレーナー活動やプロゴルファーの施術も行っています。スポーツの現場で培った経験は、急性外傷後のリハビリにおいて大きな強みとなります。

スポーツ中の動作や、ケガが発生しやすいメカニズムを深く理解しているからこそ、患者様一人ひとりの状況に合わせた実践的な指導が可能です。「どのような動作がケガにつながったのか」「競技復帰のためにはどのような段階を踏むべきか」といった具体的なアドバイスを行います。

実際に、あおば鍼灸院接骨院の栄ナディアパーク店やルビットタウン刈谷店には、有名スポーツ選手も多数来院されています。プロアスリートからも信頼される技術と対応能力が、私たちの強みです。

段階的な機能回復プログラム

リハビリは、ケガの回復段階に応じて内容を変えていく必要があります。初期は患部に負担をかけない範囲での軽い運動から始め、徐々に強度を上げていきます。

例えば、足首の捻挫であれば、まずは足首の可動域を回復させる運動から始め、次に片足立ちなどのバランス訓練、そして軽いジョギング、最終的には競技特有の動作へと段階的に進めていきます。この過程を焦ってしまうと、再発のリスクが高まります。

私たちは、交通事故治療やむちうちのリハビリで培った経験を活かし、後遺症を残さないための専門的なリハビリを提供しています。この経験は、重度の捻挫や肉離れ後の機能回復にも十分に応用できるものです。

インナーマッスル強化と予防指導

ケガの再発を防ぐためには、表面の筋肉だけでなく、身体の深部にあるインナーマッスル(体幹の筋肉)を強化することが重要です。インナーマッスルは姿勢を安定させ、関節を保護する役割を担っています。

当院では、EMS機器(電気で筋肉を刺激するトレーニング機器)を活用し、効率的にインナーマッスルを鍛えるサポートを行っています。自分ではなかなか鍛えにくい深部の筋肉も、EMSを使えば効果的にアプローチできます。

また、自宅で継続できるストレッチや体操の指導も徹底しています。お子様向けの体操やストレッチなども指導しており、ご家族全員の健康をサポートしています。「痛みが再発しないための予防や指導も徹底し、院のスタッフ全員でご対応いたします」という姿勢で、患者様の長期的な健康を見守っています。


第5章:安心して治療に専念できる環境づくり

急なケガは、身体の痛みだけでなく、精神的な不安も大きいものです。「いつまで痛みが続くのだろう」「ちゃんと治るのだろうか」「スポーツに復帰できるのだろうか」といった心配を抱える患者様は少なくありません。大樹グループでは、安心して治療に専念できる環境を整えることを大切にしています。

丁寧な説明とコミュニケーション

当院では、お客様自身に大きな負担をかけず、丁寧な説明・指導を行うことを心がけています。ケガの状態、治療の内容、回復までの見通しについて、わかりやすい言葉で説明し、患者様にしっかりと理解していただいた上で治療を進めます。

「今、身体の中でどんなことが起きているのか」「なぜこの治療が必要なのか」「自宅ではどんなことに気をつければいいのか」といった疑問に丁寧にお答えすることで、患者様の不安を軽減し、治療やリハビリへのモチベーションを維持していただけるよう努めています。

清潔で快適な施術環境

大樹グループの各院では、清潔感のある広々とした空間で施術を受けていただけます。タオルやベッドなど、施術に使うものをはじめ、全スタッフの清潔感には特に気を配っています。

また、明るく広々としたキッズスペースも完備している店舗がございます。お子様連れでも安心してご来院いただけますので、「子どもがいるから通院が難しい」とお悩みの方もお気軽にご相談ください。

日々のデスクワークや外回りなどで疲れた方にとって、当院が癒しの時間をご提供できる場所でありたいと考えています。身体の不調を改善するだけでなく、心もリフレッシュできる空間づくりを目指しています。

地域に根差した長期的なサポート

あおば接骨院守山小幡店では、「死ぬまで寄り添う接骨院」をテーマに掲げ、一人ひとりの患者様に寄り添った施術を心がけています。ケガの治療はゴールではなく、健康的な生活を続けるためのスタート地点です。

私たちは、「健」「美」「心」のビジョンのもと、身体の芯から良くなった、心の底から良くなったと感じていただけるようサポートしています。痛みからの解放と、安心して日常生活やスポーツに復帰できるという自信が、患者様の笑顔につながると信じています。


おわりに:急性外傷から完全復帰までのトータルサポート

捻挫・打撲・挫傷(肉離れ)といった急性外傷への対応は、まるで建物の緊急修理と耐震改修工事に似ています。

まず、地震(ケガ)で建物(身体)に亀裂が入ったら、専門家が迅速に現場へ駆けつけ、被害の拡大を防ぐための応急処置を行います。次に、損傷した部分を修理するだけでなく、地盤のゆがみや構造的な弱点を特定して根本から修復します。そして最後に、再び大きな地震が来ても耐えられるように、建物全体を補強し、安全な使い方を伝授します。

この一連のプロセスを経ることで、建物(身体)は単に元通りになるだけでなく、以前よりも強靭な状態へと生まれ変わるのです。

私たち大樹グループは、国家資格に基づく専門的な初期対応から、手技療法・鍼灸・理学療法による複合治療、そしてトレーナー経験を活かしたリハビリ指導まで、急性外傷からの完全復帰をトータルでサポートいたします。

「同じ痛みを繰り返さない」をテーマに、治療をゴールとせず、健康的な活動を継続できる身体づくりをお手伝いします。

心から健康を願う方、本気で身体を変えたい方、急な痛みでお困りの方は、どうぞお気軽にご来院ください。地域の皆様の健康サポートは、大樹グループの鍼灸接骨院にお任せください。